東京大学

Systems Innovation,Faculty of Engineering,The University of Tokyo

システム創成学科とは

21世紀型の「知」の構築と統合化を⽬指して

21世紀型の「知」の構築と統合化を⽬指して

私たちの価値観は多様化し、個⼈や組織の相互関係も⼤変複雑になっています。また、地球環境問題のような多数の国家間が絡むスケールの⼤きな問題も表出しています。
現代を⽣きる私たちには、⽂明の持続・発展のため、21世紀型の諸問題に対し世界全体として新しい解決法を⾒出し、社会と経済と環境を調和させる新しいシステムを創造していくことが求められています。
このような問題を解く使命が与えられているわけですが、20世紀に構築された科学・⼯学技術のみでは対応できるものではありません。
社会科学などの知識・技術も融合した俯瞰的視点をもち、⾰新的なディシプリンの創出・深化・総合化をしていく必要があります。
システム創成学科はこのような観点に基づき、⾃然科学・⼯学から社会科学までを包含したカリキュラム設計により、産業や経済や⾏政の多様な問題を解決するだけではなく、システムとしての包括的な⼤局解を求め、⼤きなイノベーションに挑戦する⼈材を養成することを⽬的としています。

21世紀型の「知」の構築と統合化を⽬指して

現在、システム創成学科には、「Aコース(E&E) 環境・エネルギーシステム」「Bコース(SDM)システムデザイン&マネジメント」「Cコース(PSI) 知能社会システム」の3つのコースが設けられています。

Aコース(E&E)

Aコース(E&E)
環境・エネルギーシステム

Bコース(SDM)

Bコース(SDM)
システムデザイン&マネジメント

Cコース(PSI)

Cコース(PSI)
知能社会システム

明治時代、⼤学が発⾜して以来、⼯学部は機械、電気、⼟⽊などの学科に分かれていました。機械技術者、電気技術者、⼟⽊技術者などの養成が⼯学部の任務だったからです。⼯学部は本来職業能⼒を⾝に付けるための⾼等教育機関としての⽬的が明確だったのです。この教育システムは、⻑く富国強兵、産業振興の国家⽬標と合致し、効率よくその使命を果たしてきました。明治維新から短い年⽉で、⼯業製品としての航空機、船舶などは、急速に世界の⼀流レベルにまで達し製品としては超⼀流で、単体としては⽶国製品と互⾓、またはそれ以上の例もあったのです。
戦後もその流れは引き継がれ、⼯学部卒業⽣は、産業振興に⼤変効果的な働きをし、⼯業製品の設計と製造に優秀な能⼒がが集中されたのでした。
このような時代には、概念の明確な⼯業製品、たとえば、⾃動⾞の設計と⽣産が技術⽬標として明確で、⼯学部の教育は、それに合わせて細分化された中で、材料⼒学や流体⼒学などの科学的かつ要素的なものをカリキュラムとして揃えればよかったのです。しかし、21世紀にさしかかる頃には、すべての⼯学の対象に対して、多次元の問題解決⼒が要請されるようになってきました。代表的な⼯業製品である⾃動⾞にしても、最初はほとんど機械⼯学や電気⼯学を主体に作られた製品だったのです。しかし、今では少なくとも情報や環境に関わる⼯学、さらに社会科学的な考え⽅も必要となっています。これからは、これまで以上に多次元の問題解決⼒が必要な複雑な世界が広がっていきます。
社会には多次元の問題解決⼒を総合化しないと「こたえ」が得られない「問い」が増え、⼯学の枠組みが⼤きく拡がりつつあるのです。⼯業製品だけでなく、複雑な広い分野でのシステムを対象にし、先⼈達が積み上げてきたもの作りの技術の継承と共に、それらを⽣かすシステムを構築することが21世紀の⼯学に求められています。⾃然システム、⼈⼯物システム、そしてそれらを基盤とする社会システムまで⼯学の対象なのです。
システム創成学科は、以上のような基本理念に沿ってそれぞれのコースで専⾨教育を⾏い、未来を担う⼈材を育成しています。

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