学科長より

学科長挨拶

学科長

システム創成学科は、工学部では最大の学科であり、資源・エネルギー、環境、海洋、物流などの基礎研究から経営・経済などの社会システムまで、世界最先端の研究を行っている先生が多数おられます。日本では文科・理科等といった縦割りの教育が主流となっていますが、そのような構造では現在の複雑な問題に対処することはできません。イノベーションとは複合知の結集で新たなシステムを創成する営みです。
海外では文理融合の、経営工学的学科は数十年も前から創設されています。システム創成学科は東大でそれを先駆的に実施した学科と言えます。私が学生だった頃、日本はまだ高度成長・欧米キャッチアップの時代でした。工学部は専門分野の学科に細分化され、そこのスペシャリストになれば、組織、企業、ひいては社会に大きく貢献できました。その後低コスト・高品質の製品はアジア諸国に追い抜かれ、今や雇用もサービス業が製造業を上回りました。これからはグローバルマネージメントで欧米と対等以上に対峙することが求められています。私が若手研究者であったときは、欧米の技術者との競争の中で個として勝ち抜いていくことが重要でしたが、これからは他国の方々を取り込んでその上のリーダーになっていくことが期待されます。そこではまず文化・政治・風土等しっかり語れる日本人である必要があります。次に他国の方々の文化事情等を理解した上で、組織の中での役割分担を策定して、その上のリーダーになっていくことが期待されます。システム創成学科出身者であれば、数理工学、材料力学、流体力学等のしっかりした基礎知識を培い、その上にグローバルマネージメントを展開するべきです。学科カリキュラムには、将来の国際会議発表・留学の練習のための英語講義・海外インターンシップもあり、海外の一流大学からのインターンシップ生も受講しています。PBL(Project Based Learning)等の少人数演習で、世界の学術・技術経営で世界のリーダーシップを発揮されている先生方からface-to-faceで指導が受けられます。先生方の研究室に加わる演習もあり、大学院生・留学生とも議論ができます。私も大学院のときにアメリカの大学院に1年留学し、その後研究と教育で国際機関の委員・議長を務めています。工学に立脚したグローバルマネージメントを教員から直接指導いたします。
国際的に認知される人になるためには、高い倫理・礼節・マナーが不可欠です。アメリカに行ったことがある人であれば覚えがあると思いますが、そこではほぼ全員が、ドアを開けると後の人のためにそれを手で押さえて待ってくれます。自己主張を強くするには、相手の主張・立場を尊重する必要があります。倫理とは複雑化する社会での人の間の約束事です。工学部・学科・コースでは様々な形での倫理教育プログラムを用意しています。必ず受講してください。高い倫理・礼節・マナーを身に付け、国際社会でリーダーシップを発揮できる人物を目指してください。システム創成学科はそのための教育をする学科です。是非本学科で勉学に励んでください。

2018年4月
システム創成学科 学科長 上坂 充

東京大学

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