経済実験を用いた意思決定分析

担当教員:
西野成昭 准教授

 本プロジェクトは、グループに分かれて経済実験を計画・実施し、結果をまとめて分析を行い、その内容についてプレゼンテーションを行う。その一連のプロセスを通じて、社会システムの構造や経済的意思決定を学習することが目的である。経済実験とは、実験経済学の分野で用いられている方法論であり、仮想的な経済環境を構築し実際の人間を被験者として、そこで経済取引などの意思決定を行う。そのような実験から得られたデータを分析し、理論解との一致や乖離を見ることで、社会システムの理論的構造を理解し、複雑な人間の意思決定が含まれるシステムの困難さや問題などを理解する。
 本プロジェクトでは、実験の計画・実施から結果データを分析・考察する一貫プロセスを行うことで、その一連の方法について習得できる。単に被験者としての実験参加だけではなく、実験計画から実施まで行う学習プロセスによって、社会経済システムの諸問題に関する深い見識が養われることが期待される。また、グループワーク・プレゼンテーションを通じてコミュニケーション能力や表現力も培う。

経済実験の様子