青山 和浩 教授

　製造業における設計，生産システムの領域を中核に，システムエンジニアリングに関する研究を進めています．研究手法としては，① 現実を分析し，② モデルとして表現し，③ モデルを使って計算し，計算結果から ④ 現実の特性を深く理解し，新たな知見を得る　という流れを尊重しています．

　モデルの対象は，人工衛星，自動車，建設機械，集積回路などの製品システムをモデル化したり，それらを開発設計するプロセスや組織をモデル化したりします．また，生産工程では，工場のモデル化は勿論のこと，プロジェクトのマネジメントのモデル化も取組みます．

　これらのアプローチは製造業に留まらず，無形財の生産と言われるサービスにも展開しています．例えば，観光旅行ツアーの企画，催行のシステム支援という期待に対して，観光旅行ツアーのモデル化と企画，設計のモデル化，システム化に取り組んだりしています．

　研究室では，産学連携の研究課題を中心に研究活動を進めていますが，研究テーマは次のように分類することができます．

　卒業論文の研究では，研究の方向性から展開方法を議論し，研究を進めていきます．修士課程の学生との連携を重視し，強化しながら，研究の質を向上させます．対象をシステムとして捉え，そのマネジメントの方法論と，マネジメントを支援するプロトタイプシステムを構築します．幅広く，深い知識の習得を目的に，共同研究者との状況にも応じて魅力的かつ具体的なテーマを考えていく予定です．

国際市場製品の開発設計におけるブレイクスルーポイントの抽出に関する研究

　グローバルマーケット（国際市場）において競争力がある新製品を開発設計する有望な手段として，製品のプラットフォームを設計する製品ファミリ戦略が注目を集めています．国際市場における多岐にわたる顧客要求を満足させながら製品ファミリを企画，設計するためには，塩梅となるポイントを的確に把握し，製品ファミリの開発設計をマネジメントすることが重要となります．卒業論文の研究では，製品システムの情報モデルの記述方法，管理方法，活用方法などを勉強し，製品ファミリの開発設計に関する方法論を議論し，技術的解決ポイント（ブレイクスルーポイント）を製品情報ネットワークから抽出する方法論を構築し，産学連携を基盤とした製品ファミリ設計支援システムを構築します．

　研究室で進めている製品ファミリの設計に関する平成25年度の研究室の研究（卒業論文，修士論文）を深化させる方向で研究を進めます．具体的には，論文やシステムを読み，研究を理解し，その理解の上で実行例を作成します．また，関連研究を調査することによって研究マップを再構築し，残された研究課題を抽出する．最後に，それらの課題を解決するための関連研究の調査，アプローチを提案する．

　※ 卒業論文に関する研究は，７月からスタートし，夏休みの課題／宿題を決めます．

　※ オリジナルのシステムが構築できないと卒業できません．

　　７月－　８月：卒論スタートアップ期間．課題抽出

　　　　　　　　　・関連研究の調査、勉強、整理（関連論文）

　　　　　　　　　・プログラミングスキルの習得、向上

　　９月－１０月　卒論の最終ゴールの確定、課題のブレイクダウン．

　１１月　課題に対する解決方法の提案．１１月中旬　卒業論文前半部分提出．

　１１月－１２月　仮説を検証するためのプロトタイプシステムの構築と、思考実験

　１２月２７日（土）　研究室内　卒論発表会／審査会．

　　１月　卒論執筆／完成、システムのリバイス．

　　２月　卒論発表＋学会投稿準備、共同研究先への研究報告．

産学連携の共同研究として進める研究課題ですので，刺激もありますが，研究成果，進捗に対する責任も問われます．

マルチドメイン（複合領域）のシステムモデリング方法論に関する研究

　近年の計算機シミュレーションの環境が高度化し，計算機モデルをベーストするモデルベース・デザインというコンセプトによって新しい社会システムや製品システムの設計を実現化することに期待が集まっている．モデルベース・デザインを実現するためには目的に応じたモデルを計算機内部に定義（モデリング）する必要があるが，モデリングには高度な知識が必要とされ，モデリング自体がモデルベース・デザインの大きな障壁となっている．経験と知識の不足を適切に補い，モデルを定義できる環境の構築が待望される．

　本卒業論文の研究では，社会システムや製品システム等，複雑化するシステムのモデリング手法に着目し，高品質なモデルをロジカルに，効率的に作成できる方法と，その方法をシステムとして実装した支援システムの構築を目的とする．

　研究室で進めているシステムモデリングに関する研究（卒業論文，修士論文，博士論文）を深化させる．具体的には，論文やシステムを読み，研究を理解し，その理解の上で実行例を作成する．また，関連研究を調査することによって研究マップを再構築し，残された研究課題を抽出する．最後に，それらの課題を解決するための関連研究の調査，アプローチを提案する．

　※ 卒業論文に関する研究は，７月からスタートし，夏休みの課題／宿題を決めます．

　※ オリジナルのシステムが構築できないと卒業できません．

　　７月－　８月：卒論スタートアップ期間．課題抽出

　　　　　　　　　・関連研究の調査、勉強、整理（関連論文）

　　　　　　　　　・プログラミングスキルの習得、向上

　　９月－１０月　卒論の最終ゴールの確定、課題のブレイクダウン．

　１１月　課題に対する解決方法の提案．１１月中旬　卒業論文前半部分提出．

　１１月－１２月　仮説を検証するためのプロトタイプシステムの構築と、思考実験

　１２月２７日（土）　研究室内　卒論発表会／審査会．

　　１月　卒論執筆／完成、システムのリバイス．

　　２月　卒論発表＋学会投稿準備、共同研究先への研究報告．

データマイニングによる製品システムの構造ネットワーク情報の抽出と活用に関する研究

　製品システムの情報を理解し，分析したうえで，顧客要求に見合う開発ポイントや，製品システムをイノベーションするポイント等を抽出することは重要課題である．製品情報の様々な情報がデータ化され管理されている現在，製品システムの情報を効果的に活用し，様々な知識を抽出することには期待が集まる．

　本卒業論文の研究では，製品システムの開発設計において生成，管理されているデータを活用するというスタンスから，データ間の関係等を抽出し，その関係から開発設計で有用な知識を抽出することを試みる．具体的には，製品仕様を纏めたドキュメント，図面，トラブル報告書などの情報源から知識を抽出する手法を考える．

　研究室で進めている知識マネジメントに関する研究（卒業論文，修士論文）を深化させる．具体的には，論文やシステムを読み，研究を理解し，その理解の上で実行例を作成する．また，関連研究を調査することによって研究マップを再構築し，残された研究課題を抽出する．最後に，それらの課題を解決するための関連研究の調査，アプローチを提案する．

　※ 卒業論文に関する研究は，７月からスタートし，夏休みの課題／宿題を決めます．

　※ オリジナルのシステムが構築できないと卒業できません．

　　７月－　８月：卒論スタートアップ期間．課題抽出

　　　　　　　　　・関連研究の調査、勉強、整理（関連論文）

　　　　　　　　　・プログラミングスキルの習得、向上

　　９月－１０月　卒論の最終ゴールの確定、課題のブレイクダウン．

　１１月　課題に対する解決方法の提案．１１月中旬　卒業論文前半部分提出．

　１１月－１２月　仮説を検証するためのプロトタイプシステムの構築と、思考実験

　１２月２７日（土）　研究室内　卒論発表会／審査会．

　　１月　卒論執筆／完成、システムのリバイス．

　　２月　卒論発表＋学会投稿準備、共同研究先への研究報告．

産学連携の共同研究として進める研究課題ですので，刺激もありますが，研究成果，進捗に対する責任も問われます．

製造工程のモニタリングによる生産マネジメントの高度化に関する研究

　様々な種類の膨大なデータを有効活用し，多くの知識を抽出する研究は注目を集めている．製造現場においても，現場から得られるデータを分析し，製造物の品質向上，無駄の排除等を検討することは永遠の課題であり，工場の状況を把握するための多くの情報を収集し，それらの情報を活用した生産管理が必要不可欠である．近年，グーグルグラスやスマート時計など情報機器の小型化，高性能化が進み，現実を収集し，データ化することが容易となっている．それらのデータを有効活用した現実のモニタリングとマネジメント技術を実現することに期待が集まる．

　また，モニタリングされた情報の有効活用として，製造工程のシミュレーション技術との融合が期待される．得られるデータをシミュレーション技術によって増幅し，条件が変更された場合の予測等が期待される．本卒業論文の研究では，ビックデータの技術とシミュレーションの技術の融合による，新しい生産マネジメントの可能性を追求し，そのプロトタイプシステムを構築し，検証することを目的とする．

　研究室で試作している工場モニタリングに関する平成25年度の研究室の研究（卒業論文，博士論文）を深化させる．具体的には，論文やシステムを読み，研究を理解し，その理解の上で実行例を作成する．また，関連研究を調査することによって研究マップを再構築し，残された研究課題を抽出する．最後に，それらの課題を解決するための関連研究の調査，アプローチを提案する．

　※ 卒業論文に関する研究は，７月からスタートし，夏休みの課題／宿題を決めます．

　※ オリジナルのシステムが構築できないと卒業できません．

　　７月－　８月：卒論スタートアップ期間．課題抽出

　　　　　　　　　・関連研究の調査、勉強、整理（関連論文）

　　　　　　　　　・プログラミングスキルの習得、向上

　　９月－１０月　卒論の最終ゴールの確定、課題のブレイクダウン．

　１１月　課題に対する解決方法の提案．１１月中旬　卒業論文前半部分提出．

　１１月－１２月　仮説を検証するためのプロトタイプシステムの構築と、思考実験

　１２月２７日（土）　研究室内　卒論発表会／審査会．

　　１月　卒論執筆／完成、システムのリバイス．

　　２月　卒論発表＋学会投稿準備、共同研究先への研究報告．

産学連携の共同研究として進める研究課題ですので，刺激もありますが，研究成果，進捗に対する責任も問われます．

パワーアシストスーツの製造現場適用時の評価と設計提案

　少子高齢化が進む我が国にとって，減少する労働力に対するロボットスーツによる補完，肉体的負荷の軽減とそれに伴う高齢者や女性の職域拡大支援等が期待されている．

　ロボットスーツは，人の出力を2~3倍に高めるパワーエンハンスドスーツと姿勢維持や肉体的負荷を軽減する装具としてのパワーアシストスーツ（サポーター）に大別できるが，後者については，比較的安価であること，力をアシストするだけなので安全性が高いこと等のメリットがあり，より早く普及するものと考えられる．

　本卒業論文の研究では，パワーアシストスーツ（サポーター）の造船現場への適用に向けた課題を産学官連携しながら調査・研究し，高齢者や女性等労働力の一層の活用等，労働力人口減少の時代への対応をいち早く図っていくとともに，造船現場をより洗練された魅力ある職場にしていくために，理想とするパワーアシストスーツを設計し，提案する．

　安全性が高く，最も早く普及するものと考えられる非電動型のパワーアシストスーツ（サポーター）を調査・研究対象とし，産官学からなる委員会活動を通して，パワーアシストスーツ（サポーター）の造船現場への適用に向けた課題（安全性，有効性，規則・制度との関連等）を調査・研究する．最後に，現状のパワーアシストスーツの改善ベースで，理想とするパワーアシストスーツを設計し，提案する．

　※ 卒業論文に関する研究は，７月からスタートし，夏休みの課題／宿題を決めます．

　※ オリジナルのシステムが構築できないと卒業できません．

　　７月－　８月：卒論スタートアップ期間．パワーアシストスーツの調査，課題抽出

　　　　　　　　　・関連研究の調査、勉強、整理（関連論文）

　　　　　　　　　・パワーアシストスーツの調査

　　９月－１０月　パワーアシストスーツの分析，モデル化

　　　　　　　　　・使用シナリオの作成

　　　　　　　　　・機能定義

　　　　　　　　　・造船現場への適用可能性調査

　１１月　労働安全性の検証，労働不可低減の評価． 改善ポイントの抽出．※共同研究先とのコラボ

　１１月－１２月　パワーアシストスーツの使用手引きの作成，パワーアシストスーツの設計

　１２月２７日（土）　研究室内　卒論発表会／審査会．

　　１月　卒論執筆／完成、システムのリバイス．

　　２月　卒論発表＋学会投稿準備、共同研究先への研究報告．

産学連携の共同研究として進める研究課題ですので，刺激もありますが，研究成果，進捗に対する責任も問われます．