元橋 一之 教授

卒業論文テーマ

研究テーマ ハイテク産業のイノベーションと新たなビジネスモデルに関する研究
研究室の紹介

イノベーション(技術的シーズを経済的価値につなげるプロセス)に関する実証研究として、国際的な日本の産業競争力といったマクロな視点から企業内の技術経営のあり方といったミクロな視点まで幅広いテーマについて研究を行っています。社会的ニーズの高い問題を取り上げ、最新のデータや計量分析的アプローチを用いた政策立案や企業経営を行ううえで意義が高い、本格的な実証研究を目指しております。特にIT産業や医薬産業などのハイテク産業にフォーカスし、米国や中国との比較など国際的な視点から研究活動を行っていることが特徴です。

最大受入人数 3名
研究室ウェブサイト http://www.mo.t.u-tokyo.ac.jp
実施場所 工学部3号館209号室
備考

研究室の紹介ビデオをYouTubeにアップしています。研究室ウェブページにアップしているパワーポイントファイルと一緒にご覧ください。
http://www.mo.t.u-tokyo.ac.jp/aboutus.html

卒業論文テーマ
  • 日本のバイオベンチャー発展におけるベンチャーキャピタルの役割に関する分析
  • バンコク第二高速道路プロジェクトのリアルオプション評価
  • 通信と放送の融合プロセスのおける放送業界のリスク分析
  • イノベーター理論から見た日韓におけるIPTVの普及要因の相違分析

ほか

フルリストは以下を参照してください。
http://www.mo.t.u-tokyo.ac.jp/lab/2013/Lab2008_201403.pdf

卒業論文の狙い

企業の財務データや特許データなどの現実のデータを用いて、企業の技術企画部門や知財部門、あるいは政府における政策担当部門などでも評価される「使える」分析結果をモットーに研究を進めております。ただし、半年という短い期間で、本格的な実証研究を行うことは大変です。従って、学部生の皆さんのプロジェクトとしては、 計量分析に関する様々なツールに触れてもらいながら、よりフォーカスされた問題に取り組んでもらおうと思います。プロジェクトにおける課題に対する取組みを通じて、論理的な思考能力や実社会における問題解決能力を身につけてもらいたいと思います。

卒業論文の内容/計画

(卒論の内容:以下の3つのうちどれか1つ)

  • ハイテク産業の技術経営分析:特許データを用いて、特定の企業や業界における技術経営の実態や特徴を明らかにして、イノベーションのパフォーマンスとの関係について分析を行う。特許データを用いて分析を行うので、対象となる業界としては、エレクトロニクス、自動車、材料・化学、医薬品産業などとなる。また、これらの業種間の比較や国際比較を行うこともプロジェクトの内容として考えられる。
  • ビッグデータを用いたイノベーションモデルの研究:ソーシャルネットワークサービスなどのデータを用いて、インターネット時代のITイノベーションの研究を行う。データ分析を通じて、ロングテールやフリーミアムといった新たなビジネスモデルの特性について理解することを主眼とする。
  • 新興国におけるインフラビジネス評価分析:NPV法やリアルオプション分析などのプロジェクト評価の手法を用いて、インフラプロジェクト(高速鉄道、道路、電力事業など)の投資リスクの評価を行い、さらにモンテカルロシミュレーションなどによって官民の最適なリスク分担について研究を行う。なお、本プロジェクトはインフラ事業戦略寄付講座で作成された現実のケース資料を用いて行う。

(卒論の計画)

  • 7月:テーマの決定
  • 8月~9月:基礎知識、分析ツールの習得
  • 10月~12月:分析の実施
  • 1月:論文の執筆
備考
  • 夏休み、冬休みの期間を除いて、原則として週1回研究会を実施
  • 9月初旬に合宿による研究会を実施

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