縄田 和満 教授

卒業論文テーマ

研究テーマ 計量経済学・統計学の分析手法やモデルを使った社会経済的な観点をも含めた経済分析、政策評価など
研究室の紹介

現在、我々が直面する各種の問題の解決には、技術・工学的な面ばかりでなく、経済・政治・国際関係など社会科学的な側面からの総合的な分析・研究も必要不可欠である。当研究室では、これらに関する分析・研究を行っている。

最大受入人数 3名
研究室ウェブサイト http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/qal/
実施場所 工学部3号館208号室
備考

分析に必要なコンピュータソフトは、研究室に完備されている。

卒業論文テーマ

①我が国の医療制度の評価関する研究

②レアメタルの安定供給に関する研究

③天候デリバティブの分析とその応用に関する研究

卒業論文の狙い

各種の社会経済問題に関する分析手法の基礎を身に着け、卒業論文執筆を通して実際の問題の実践的な解決方法を研究する。

卒業論文の内容/計画

①我が国においては、2005年に33兆円であった国民医療費が、厚生労働省によれば、これが将来は2015年に44兆円、2025年に56兆円になるとされているおり、人口の高齢化などに伴う医療費の急増が大きな問題となっている。このため、医療資源の効率的な利用が重要のための評価が重要な課題となっている。このため、平成14年診療報酬改定に係る中央社会保険医療協議会(中医協)答申によって、平成15年4月からDPC(Diagnosis Procedure Combination、診断群分類)による包括支払制度が導入されている。ここでは、医療経済学的な見地から計量モデルを使って我が国の医療制度の評価を行う。

②レアメタルは、多くの産業において必要不可欠なものとなっている。例えば、携帯電話はレアメタルの塊ともいえ、また、ハイブリッド車、電気自動車等の環境配慮型の車においても大量に使用されている。しかしながら、生産国が特定の国に偏っている等の問題があり、供給面では大きな不安材料となっている。その安定供給は我が国経済にとって最重要課な政策課題となっている。ここでは、レアメタルの安定供給に関する研究を行う。

③天候の変動によるリスクを回避するため、我が国においても天候デリバティブが盛んに取引されるようになってきている。しかしながら多くのモデルは欧米で開発されたものをそのまま導入しており、梅雨などの日本固有の要因が考慮されておらず、十分なものとなっていない。ここでは、計量分析モデルを使い日本の気候を分析し、デリバティブの適正な評価を可能にするモデルを開発する。さらに電力先物取引などへの応用の可能性についての分析を行う。

備考

上記のテーマ以外にも興味のある問題がある場合は相談のこと。また、各テーマの人数は可能な限り対応する。

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