六川 修一 教授

卒業論文テーマ

研究テーマ 環境・防災・資源分野における宇宙利用技術と地下利用技術の新たな融合
研究室の紹介

当研究室は、最先端の宇宙利用技術と地下利用技術を融合することにより、環境・防災・資源分野の新たな技術活用フレームワークの構築をめざしています。個別利用技術開発の推進およびそれらの融合を通じて、環境と資源の共創的枠組み、新たな防災プロトコルの構築等を行っています。具体的な研究のテーマとしては、(1)ミリ単位の微細地表変動検知を可能とする干渉型合成開口レーダの戦略的活用技術の研究、(2)地下水、未利用地下空間の有効活用に関する研究、(3)エネルギー資源開発と環境影響の調和をめざした持続可能なプロジェクト推進に関する研究、があげられます。研究の方法は、観測データの処理から現地調査・実験さらにはシミュレーションなど、多岐にわたります。

最大受入人数 2名
研究室ウェブサイト なし
実施場所 工学3号館232号室など
備考
  • 今年4月3日に打ち上げられた欧州のレーダ衛星Sentinel1および5月24日打ち上げ予定のわが国のALOS2のデータ利用を踏まえた研究でもあります。
  • 新領域や人工物工学とも連携しつつ、研究をすすめています。この秋には交流協定を締結しているタイ国のエネルギー省傘下の機関と協同でバンコクでワークショップを開催します。
卒業論文テーマ

テーマ(1) 環境・防災・資源分野における干渉型合成開口レーダの微細地表変動検出技術の高度利用に関する研究

テーマ(2) 未利用地下空洞の有効活用に関する研究

卒業論文の狙い

デーマ(1)では、干渉型合成開口レーダ(InSAR)の理論や処理体系の理解を深め、自然災害や資源分野を対象に、InSARの高度利用について学ぶ。デーマ(2)では、地下空洞に、エネルギーや物資を貯蔵したり、廃棄物を処分する等の可能性について研究する。また、ゼミ等を通じ、宇宙利用技術と地下利用技術の融合および今後の展開について議論を進める。

卒業論文の内容/計画

テーマ(1)

  • 干渉型合成開口レーダの理論理解およびデータ処理体系の習得し、これまでのInSAR技術の優位点や問題点の整理を行う。
  • これまでのレーダ画像と今年打ち上げ予定の衛星の統合利用に関わる研究を行う。
  • 防災あるいは資源開発をテーマとしてケーススタディを行い、InSARの有効利用・高度利用を具体的に学ぶ。

テーマ(2)

  • 物質や熱などを安定的に貯留可能であるような地下空洞の条件について、いくつかの典型的な条件を模擬した数値モデルによる検討を行う。
  • 日本の廃坑に関する文献調査を行い、有望な未利用地下空間の量および地理的分布の整理を行う。
  • InSAR技術による地表面変動観測データから、地下空洞の最近の安定状況について推定する。
  • 北海道の石炭鉱山跡を事例として、小規模分散型の二酸化炭素地中貯留事業の可能性について、技術的可能性や事業採算性の検討を行う(必要に応じて現地訪問あり)。
備考 研究室では幅広い分野の研究を行っているので、学習の進捗度や学生の関心によりテーマの調整を行うことがある。

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