六川 修一 教授

卒業論文テーマ

研究テーマ 環境・防災・資源分野における宇宙利用技術と地下利用技術の新たな融合
研究室の紹介

当研究室は、最先端の宇宙利用技術と地下利用技術を融合することにより、環境・防災・資源分野の新たな技術活用フレームワークの構築をめざしています。個別利用技術開発の推進およびそれらの融合を通じて、環境と資源の共創的枠組み、新たな防災プロトコルの構築等を行っています。具体的な研究のテーマとしては、(1) ミリ単位の微細地表変動検知を可能とする干渉型合成開口レーダの戦略的活用技術の研究、(2) エネルギー資源開発と環境影響の調和をめざした持続可能なプロジェクト推進、があげられます。研究の方法は、観測データの処理から現地調査・実験さらにはシミュレーションなど、多岐にわたります。

標準受入人数 2名
研究室ウェブサイト なし
実施場所 工学3号館232号室など
備考
  • 欧州のレーダ衛星Sentinel1およびわが国のALOS2のデータ利用を踏まえた研究でもあります。
  • 新領域創成科学研究科とも連携しつつ、研究をすすめています。この秋から冬には交流協定を締結しているタイ国あるいはシンガポールでのワークショップを開催する予定です。
卒業論文テーマ

テーマ(1) 環境・防災分野における干渉型合成開口レーダの微細地表変動検出技術の高度利用に関する研究

テーマ(2) シェールガス・オイル開発におけるレーダリモートセンシング技術の戦略的活用に関する研究

卒業論文の狙い

テーマ(1)では、干渉型合成開口レーダ(InSAR)の理論や処理体系の理解を深め、自然災害や環境分野を対象に、InSARの高度利用について学ぶ。デーマ(2)では、現在注目されているエネルギー資源であるシェールガス・オイル開発にレーダリモートセンシング技術を活用する方法論について研究する。また、ゼミ等を通じ、宇宙利用技術と地下利用技術の融合および今後の展開について議論を進める。

卒業論文の内容/計画

テーマ(1)

  • 干渉型合成開口レーダの理論理解およびデータ処理体系の習得し、これまでのInSAR技術の優位点や問題点の整理を行う。
  • これまでのレーダ画像と今年打ち上げ予定の衛星の統合利用に関わる研究を行う。
  • 防災あるいは資源開発をテーマとしてケーススタディを行い、InSARの有効利用・高度利用を具体的に学ぶ。

テーマ(2)

  • レーダリモートセンシング技術の理論およびその処理体系について学ぶ.
  • 在来の石油・天然ガスと異なるシェールガス・オイルに関する基礎知識の習得および探査の基本戦略について整理を行う.
  • InSAR技術による地表面変動観測データから、シェールガス・オイルの開発状況のモニタリングが可能であるかどうかのテストスタディを行い、今後の探査指針策定に関わる考察を行う.
備考

研究室では幅広い分野の研究を行っているので、学習の進捗度や学生の関心によりテーマの調整を行うことがある。

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