今野 義浩 准教授


研究テーマ 大水深海底資源開発
研究室の紹介

海底には多様なエネルギー・鉱物・生物資源が存在します。しかし、その多くは未だ利用されていません。本研究室では、大水深海底資源の持続可能な開発を目標に、メタンハイドレートを最初の対象として研究開発を行っています。ラボ実験や数値解析を通じて、海底資源の成因と海底エコシステムの解明、海底資源回収技術の開発、海底資源開発に対する環境影響評価・経済性評価等を行います。また、開発した技術の実用化を重視し、産官学連携を強力に推進します。

研究室ウェブサイト http://www.otpe.k.u-tokyo.ac.jp/laboratories.html?key=1501513127
実施場所 柏キャンパス基盤棟および本郷キャンパス工学部3号館
備考

柏キャンパスへの交通費は研究室より支給予定。

卒業論文テーマ
  • 1) メタンハイドレート層におけるガス生産増進技術の開発
  • 2) メタンハイドレート生産時の多孔質媒体内流動現象のモデル化
  • 3) SDGs達成に向けた海底資源開発戦略の検討

ほか

卒業論文の内容/計画
  • 1) メタンハイドレート層からのガス生産は、陸域・海域でこれまでに数回の試験が行われ小規模な生産に成功しています。しかし、実用化のためには経済性の向上が必須であり、ガス生産レートと回収率を増進させる技術を開発する必要があります。本研究では、数値シミュレーション等の手法を用いて、ガス生産増進技術を開発・検証し、経済性の向上を目指します。
  • 2) 砂層型メタンハイドレートは、堆積物の孔隙内に細かく分散して存在しています。現在考えられている生産手法では、固体として存在するメタンハイドレートを堆積物中でガス・水に分解し、ガスを流動させ生産しますが、流動特性の動的変化の詳細はまだ明らかになっていません。本研究では、室内実験や理論解析等をもとに、相変化を伴う多孔質媒体内の流動現象をモデル化し、効果的な生産手法の構築を目指します。
  • 3) 持続可能な開発目標(SDGs)は、持続可能な世界を実現するため、2030年を期限とする17の目標・169のターゲットから構成される国際社会全体の開発目標です。本研究では、SDGsの理念を理解し海底資源開発の果たすべき役割を設定するとともに、文献調査や関係者への聞き取り調査等を通じて、工学的な技術課題、ステークホルダー、トレードオフを明らかにし、2030年までの研究開発戦略を検討します。
備考

上記テーマは一例であり、面談の上で最終決定します。事前に質問があれば歓迎します。 研究の一部は外部機関(産官学)と連携して実施することがあり、学外で研究・議論を行う機会があります。

ページトップへ