宮本 英昭 教授


研究テーマ 太陽系の探査と宇宙資源開発の検討
研究室の紹介

JAXAやNASA、民間企業等が進めている宇宙探査計画に係りながら、火星や小惑星、月に関する研究を行っています。また東京ドームシティにある宇宙ミュージアムTeNQにも研究室を置き、サイエンスの公開活動も行っています。システム創成学専攻/創成Cコースを中心として活動していますが、理学系研究科地球惑星科学専攻やJAXA・太陽系科学研究系も兼務しており、学生・スタッフは異なるバックグラウンドを持つ人が集まっています。

研究室ウェブサイト 内部連絡用のものしか無いです、他は この程度
実施場所 工学部3号館/4号館/TeNQ
備考

TeNQや総合研究博物館に関連した展覧会等のイベントが年に数回入ります。お祭り好きの人は楽しいと思います(興味無ければ参加しないで良いです)。ゼミや研究集会はTeNQで来館者から見られる形で実施することがあります。これはすぐ慣れますが、どうしても嫌な人は個別に相談してください。

卒業論文テーマ
  1. はやぶさ2に関連した研究
  2. 火星衛星探査計画(MMX)に関連した研究
  3. 新しい探査装置の開発に関連した研究
  4. 宇宙資源に関連した研究

ほか

卒業論文の内容/計画
    卒業論文で閉じるテーマというよりも、修士課程・博士課程・就職まで考えた上でのテーマという意味で捉えてください。
  1. 小惑星探査機はやぶさ2は、今年3月頃から対象天体リュウグウを捉え、6月から本格的な観測を行います。地球帰還に向けて小惑星から離脱するのが来年末程度で、それまでに人工クレーターの作製やサンプリングなど、さまざまなイベントが目白押しです。 はやぶさ2は大きなプロジェクトで、沢山の研究者が参加していますから、新鮮な探査データを使って好きな検討をしても、それを無邪気に公表することはできませんが、一方で参加している研究者はそれぞれの役割で忙しいので、これを支える研究や、誰も気づいていないような新鮮な見方をもたらしてくれるような研究、さらにデータの整理や広報に関係した研究は歓迎されるはずです。
  2. 私たちは、火星の衛星「フォボス」に探査機を送り、サンプルを取得するというミッション、火星衛星探査計画を検討しており、関連した基礎研究を行っています。現在は特に模擬土壌を利用した泥臭い実験と、機械学習を利用した探査データ解析を行っていますが、2024年打上げまでにこれからさまざまな要素の検討が必要になります。卒論から関わってもらう学生さんには、関連した研究を積み上げていってもらい、博士課程を終える頃には、このミッションの中心メンバーとして活躍してもらうように指導します。
  3. 高エネルギー宇宙線ミュオンや電磁波を用いた新しいタイプの地下探査装置を開発しています。将来の月や火星、小惑星探査での利用を目指していますが、鉱山やピラミッドなど地球上の大規模構造体での実証試験が当面の目標になります。研究室内ではカバーしきれないさまざまな知識・経験が必用ですので、地震研究所、JAXA、東北大学、千葉工大、立教大などに所属する専門家らと共に共同研究の枠組みで進めることになります。
  4. 宇宙資源という新しい概念(詳しくはこちらをご覧ください)について、基礎研究を行います。ビジネスという切り口で見ても良いですし、実際の探査ミッション(例えば月極域探査計画に私たちは関係して基礎検討を行っています)を資源探査の視点から見直すという研究もあります。
備考

地学や宇宙に関する知識は現段階では必要ありませんが、研究室に配属後は、広い範囲の分野の基礎知識を身に着けてもらいます。力学やプログラミング、英語、地球科学が得意だと便利ですが、これらも配属後に勉強で良いです。ただし熱意をもって取り組んでもらうことを期待しますので、片手間で面白そうなことをちょっと試したい、というよりも、大学院博士課程まで進学し、本格的に研究者を目指したい人や、今は何に本当に興味があるかわからなくても、起業したい、新分野に挑戦したい、何か大きなことをしたい、といった野心的な人が、向いていると思います。なお研究者を目指して途中で挫折しても、就職に困ることは少ないようです(少なくとも過去の実績では)ので、是非人生をかけて大きなことに挑戦してもらえればと思います。

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