村山 英晶 教授


研究テーマ スマートマテリアル&ストラクチャ
研究室の紹介

安全・効率的な海洋開発・利用を実現する先進材料・構造システムの開発に取り組んでいます。外部と自身の状態把握から判断・行動する人間のように、構造物自身が内外の状態を監視・診断し適切な運用を促す、スマートストラクチャを研究しています。神経となるセンサネットワークの情報が脳として働くプロセッサによって処理される構造システム、それがスマートストラクチャの原型です。またスマートストラクチャに強く軽い骨格を与えれば、さらに優れた効果が発揮されます。光ファイバを用いた高精度・分解能のセンシング技術、逆解析・人工知能を用いた診断技術、炭素繊維を用いた軽量材料・構造の研究に取り組み、高い効率性と信頼性が求められる海洋機器・船舶のほか、航空機・宇宙輸送機への適用を目指しています。スマートストラクチャの導入による新たな海洋開発・利用技術の創出が目標です。

村山研では、システムと要素技術の両面から、またシミュレーションと実験の両面から研究を進めています。

研究室ウェブサイト http://www.giso.t.u-tokyo.ac.jp
実施場所 工学部3号館3階312号室(艤装研)
工学部3号館地下1階実験室
柏キャンパス
備考

平成29年6月に工学系研究科から新領域創成科学研究科に移りました。新研究室を立ち上げているところです。質問・研究室訪問を歓迎します。

卒業論文テーマ
  1. テーマ(1) 構造ヘルスモニタリングの研究
  2. テーマ(2) 光ファイバセンサの研究
  3. テーマ(3) 複合材料構造の研究
卒業論文の内容/計画
  1. テーマ(1) 構造ヘルスモニタリングの研究
  2. 自分自身の状態(形状、痛みや不快感)、外部の状態(力や温度)を感知・判断できる構造物とするため、光ファイバを用いたセンサなどから得られる情報をもとに、逆解析や人工知能の技術を用いて状態把握するシステム(デジタルツイン)の研究に取り組みます。宇宙航空研究開発機構(JAXA)との連携を予定しています。

  3. テーマ(2) 光ファイバセンサの研究
  4. JAXAやベンチャー企業らと共同開発した世界最高水準の性能を持つ分布型光ファイバセンサの製品化あるいは海洋開発・輸送機器・医療分野への適用を目指して、計測システムの高度化や信号処理技術の検討を行います。また、研究室で提案するスマートケーブルの新たな研究プロジェクトも予定しています。JAXAのほか、公的研究機関や企業との連携を予定しています。

  5. テーマ(3) 複合材料構造の研究
  6. 炭素繊維を用いた複合材料の船舶・海洋構造、あるいは楽器への応用について研究します。材料の特性評価といった基礎的な内容から、数値解析による最適構造の模索、各種製造方法の適用性検証などの応用的な内容のうち、その一部あるいは全てを担当してもらいます。テーマによって企業・公的研究機関との共同研究となります。

備考

観測や災害時に利用できる再生可能エネルギを用いた無人航走体(Unmanned Surface Vehicle)のテーマもあります。

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