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教員の紹介


 

和泉 潔 いずみ きよし

准教授/生年 1970年/出身 神奈川
工学系研究科 システム創成学専攻

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人間行動データ解析と社会・集団シミュレーション

今の世の中には様々な行動データがあふれています。.これらのデータをうまく活用して、現実の社会や集団の問題を解決する新しい手法を創ることを目指します。金融市場やマーケティング、作業空間などの現場を対象として、相互作用する複数の人間の行動データから、集団としての人間行動モデルを構築するための基盤的技術を研究開発します。例えば、webのブラウジングやオンライン金融取引中のユーザーの視線や生理計測を行い、ユーザーの意図分析を目指します。さらに、マーケティングデータや市場データなどのマクロな経済社会データと、ミクロな各個人の社会行動との関係をモデル化することを目指します。これらの題材から、行動データを現場の活動支援に適用する手法を研究します。


糸井 達哉 いとい たつや

准教授/生年 1976年/出身 神奈川
工学系研究科 原子力国際専攻

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構造物の地震リスク評価とそれに基づく安全論理

建築物の防災・減災の立場から、地震に代表される自然災害リスクのモデリングや緊急地震速報の利活用をはじめとするリアルタイム地震防災と地震リスクマネジメント、リスク情報に基づいた構造物の安全確保に関する研究課題に取り組んできました。自然災害リスク評価とリスクマネジメントでは、自然災害や構造物に固有のランダム性だけではなく、少ない統計データや未解明なメカニズム、専門家間の意見相違も何らかの形で考慮する必要があり、以上を踏まえた安全論理の構築を目指しています。


大澤 幸生 おおさわ ゆきお

教授/生年 1968年/出身 京都
工学系研究科 システム創成学専攻

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価値のベールを剥ぐチャンス発見学

一瞬で通り過ぎるにもかかわらず人の意思決定を左右する事象、つまり「チャンス」を見出だし活用するチャンス発見学の研究を創始して9年。今では、一過性のチャンスだけでなく、ずっとそこにあったのに振りかえられることのなかった街並みや、新しい市場を作りだすような技術からも、隠れた価値を発見する方法を研究しています。  市場データ、会話データ、さらには医療や地震のデータまで可視化し、 それを見る人間の経験に裏付けられた感性と思考そして会話を起こさせ、 人と技術と資源の新たなつながりを作り価値の流れを起こさせる。いわば 現場の価値覚を持つ組織システムを実現するのが大澤研究室です。  サービス業でも製造業でも、医療でもそして教育でも、全ての人がオフィスに座ったままでは現場から価値は生み出せません。現場に働きかけて価値の湧き出す予兆を捉え、流れを生む技術を世界中のユーザに使ってもらいましょう、未来のあなた自身を含めて。


大橋 弘忠 おおはし ひろただ

教授/生年 1952年/出身 岐阜
工学系研究科 システム創成学専攻

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システムの柔軟性はどこからくるか

進化は生物だけに限りません。携帯電話のように、人工システムは環境の変化や人びとのニーズに合わせて進化をします。社会もまた進化します。多様な人の集まりである社会が制度をつくり、それを変えていくことや、複雑に機能する経済マーケットの動きは進化の表れといえるでしょう。それでは、このような進化は何に基づき、何を目標とし、どういった機構で起こるのでしょうか。それにより何が確保され、どのような機能が得られているのでしょうか。キーワードは柔軟性です。生物であれ、人工システム、社会経済システムであれ、システムは、柔軟性をもつことにより環境の変化に適応し存在しつづけるため、機能の複合化を通して複雑な構成へと進化をします。この視点から、進化型のモデルをつかい、様々なシステムの考察を進めています。


岡本 孝司 おかもと こうじ

教授/生年 1961年/出身 神奈川
新領域創成科学研究科 人間環境学専攻

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ビジュアリゼーションが繋ぐ世界

見えないものを見えるようにする「ビジュアリゼーション(可視化)」を追求しています。ビジュアリゼーション技術をツールとして使い、マイクロ流動・バイオ流体の解明を進めています。たとえば、レーザーや高速度カメラを使って、極小な赤血球の世界を見たり、ドラッグデリバリを直接観察したり、そのダイナミクスを解明しています。一方、情報をWeb上で3次元または4次元で表現できるWeb3Dを使って、複雑な情報を判りやすく伝える研究も推進しています。 Web3D遠隔コミュニケーションやコラボレーションで世界を繋げる技術を開発中です。百聞は一見にしかず。見ることは知ることに繋がります。


沖田 泰良 おきた たいら

准教授/生年 1974年/出身 広島
人工物工学研究センター ライフサイクル工学研究部門

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マルチスケールな視点から材料・物質を診る

高校の理科の教科書では、体心立方格子や面心立方格子などを習ったことと思いますが、実際に使用される材料・物質は、内部に多くの不純物や欠陥を持ちます。それらが作る原子レベルでのわずかな並進対称性の崩れが、材料の強度や耐震性にまで大きな影響を与え、巨大人工物システムの健全性を決定する要因となりうるのです。このように、材料は、空間的な大きさスケールで、ナノスケール以下から我々が通常の生活を送るメートルオーダーまで、マルチスケールで階層構造をもつのです。私たちの研究室では、人工物システムの健全性を評価するために、長期間使用される材料・物質の特性変化に対して、計算機シミュレーションと実験的手法を併用して、メゾスケール、ミクロスケール、ナノスケールからそのメカニズム解明に迫ります。最新の科学では、これまで見えなかった微小スケールを視て、診ることも可能なのです。


奥田 洋司 おくだ ひろし

教授/生年 1962年/出身 福井
新領域創成科学研究科 人間環境学専攻
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コンピューティングの可能性を追求する

科学と技術の発達は実験(観察)と理論という2つの方法で進められてきました。20世紀末になってコンピュータシミュレーションという強力な手段が登場し、これにより、複雑な人工物(航空機や自動車)の設計や自然界のダイナミックな挙動(河川や台風)を予測することがかなりのレベルまで可能となってきました。物質を原子・分子の集まりとして本質的に取り扱う手法は、今世紀のナノテクノロジーの発展に大きく寄与するでしょう。ハードウェアの発展、計算の数理やコンピュータ利用技術の高度化、さらには、社会システムや個人の価値観をもコンピューティングに取り込むといったブレークスルーを通じて、コンピューティングは時空を歪めることなく未来の地球を描くことのできるタイムマシンに成り得るのではないでしょうか。


笠原 直人 かさはら なおと

教授/生年 1960年/出身 東京
工学系研究科 原子力国際専攻

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エネルギープラントの解析による設計

安全で安定したエネルギー利用を可能とする、新型プラントの研究と教育を行います。エネルギープラントは熱・流体・構造が関係する複雑なシステムです。数値シミュレーションと実験を通してシステムの本質を理解し、それを簡明に記述した荷重・応答・強度の一貫評価モデルを考案することにより、安全性と経済性に優れた設計を実現するための研究を行います。また、研究成果を実際のプラントに反映させるため、成果を体系立てて実用化するまでの方法論と国内外の専門家と連携したプロジェクトの進め方を学ぶ機会を作ります。具体的対象として最も複雑なプラントシステムの一つである高速増殖炉を扱い、それを通して他の新しい分野を切り開く際にも通用する、不変的・合理的なアプローチを習得することを目指します。


勝村 庸介 かつむら ようすけ

教授/生年 1949年/出身 広島
工学系研究科 原子力専攻

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放射線の魔力を解剖する

放射線を用いた工業製品の生産、環境保全技術が開発され、これらの技術を支えるのは放射線の引き起こす物理、化学挙動の解明です。特に、原子力、放射線生物、放射線治療分野で重要な水溶液が対象です。レーザーと加速器を結合した世界最高性能の超高速パルスラジオリシスを構築し、短寿命化学種の挙動を追跡しています。具体的な対象として、室温から超臨界水(>374℃)までの広い温度範囲で実験し、モンテカルロ計算を行い、解析しています。さらに、水の放射線分解での水素の挙動として、沸騰水やガスバブル水溶液からの水素発生測定とその挙動のシミュレーション、α線放射線分解の水素添加による抑制機構の解明なども実施しています。また、PWRの冷却水に添加する10B(n,α)7Li による水分解の実験と計算も進めています。


河口 洋一郎 かわぐち よういちろう

教授/生年 1952年/出身 種子島
情報学環・学際情報学府 学際理数情報学コース

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コンピュータメディアは生き物だ

大学生の頃は、アメリカのコンピュータ・グラフィックスによる映像表現の豊かさに感動して、最先端のメディアテクノロジーをアート化する夢を持ち、特撮を中心とした映画に没頭していました。現在は、3次元CG作品の制作と共に、形の発生や成長、進化、遺伝のアルゴリズムを利用したシミュレーションモデルをメディア芸術に応用するための研究を進めています。
物質や生命の成長、自己組織化を、どのようにしたら高度な映像表現としてサイバースペースに形象化できるのか。また、複合現実感創出のためのデリケートなインターフェースとして、リアルタイム3次元CGを効果的に応用できないか。情報を無機質に捉えず、生き物のように反応し、進化し、遺伝する「情感」モデルとして考えることで、面白いアイデアが生まれてきます。理工系のセンスをアートに活かしてみませんか。


菅野 太郎 かんの たろう

准教授/生年 1973年/出身 山口
工学系研究科 システム創成学専攻

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ひとの営み・インタラクションのデザイン

ひとが創り出すモノ、コト、システムは何らかのご利益を生み出すために創られたものです。これらには、日常使う道具やコンピュータのみならず、サービスや、コミュニティー、組織体制、社会制度まで様々なものが含まれます。その一方、短視眼的で、ひとの多様な営みを無視した心地の悪いモノ・コト・システムが世の中に氾濫しています。私たちの研究室では、多様な時空間にまたがり、様々な集団スケールの中で、色々なモノ・コト・システムと相対しながら繰り広げられる人の営みを深く理解し、鋭い洞察でもって、ひとの営みに心地良いものを産み出す(広義の)技術の確立を目指しています。認知実験、フィールドワークや社会調査に基づいたヒューマンモデリング、計算機シミュレーションやソフトウェア開発等を武器に世の中にはびこるひとに不快なモノ・コト・システムを駆逐していきます。


木村 浩 きむら ひろし

准教授/生年 1973年/出身 群馬
工学系研究科 原子力国際専攻

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「技術」と「社会」をむすぶ懸け橋づくり

私たちが生活している現代の社会は、テレビやインターネット、自動車、航空機、原子力発電など、様々な技術が開発・利用されることで成り立っています。そして、これらの技術には常に恩恵とリスクが表裏一体となって存在します。その中でも「原子力」は、それが与える恩恵とリスクが大きな社会問題を引き起こす可能性を持つ高度技術です。事実、原子力発電によって生み出される電気は人々の生活には欠かせない一方で、発電後の燃えカスは廃棄物として処分しなければなりません。また、発電所で事故が起きれば、人々は原子力に対して不安を感じ、国や電力会社に対して信頼を失います。このような「原子力」という技術は、社会とどのように付き合っていけば良いのでしょうか? それを模索するのが、私が取り組んでいる研究テーマです。


工藤 久明 くどう ひさあき

准教授/生年 1964年/出身 愛知
工学系研究科 原子力国際専攻

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量子ビーム・放射線高分子材料科学

放射線の利用による快適ライフ実現のため、原子力施設や人工衛星の健全性のため、高分子材料の放射線照射効果を研究しています。高分子材料は、付加価値を与えるために積極的に放射線照射されることがある一方、原子力関連施設や宇宙環境など放射線の存在する環境下で使用されると、その照射効果によって劣化することがあります。実用的な面だけでなく、基礎的にも放射線効果の理解は重要な課題です。物質が放射線に照射されると、時間経過とともに、電離、励起、活性種の拡散、反応が進行し、どんなイベントがどのくらい起こるかは、放射線の種類、エネルギー、被照射物の性状、環境要因等に大きく依存し、上手く使えばクスリに、不注意に使うと毒にもなります。種々の放射線を照射し、様々な特性変化の測定に基づき、放射線効果を解析しています。


越塚 誠一 こしづか せいいち

教授/生年 1962年/出身 東京
工学系研究科 システム創成学専攻

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シミュレーション技術と映像文化の接点

流体や固体の運動に関するコンピュータシミュレーションを研究しています。粒子法は独自に開発した新しい方法で、これまでは難しかった物体の破壊や水しぶきといった現象まで解くことができます。粒子法シミュレーションは、燃料電池、造船、土木、原子力など、様々な産業分野で利用されています。一方、ゲームや映画でも複雑な現象を映像表現することが求められており、シミュレーション技術とコンピュータ・グラフィックス技術を融合することでこれに応えようとしています。ここでも粒子法は表現力が豊かであり、大きく発展しています。映画「海猿3」の原油噴出のシーンには我々が開発した粒子法が使われています。社会に貢献する技術開発として、実地形の津波解析や放射線がん治療のための人体運動のシミュレーションにも取り組んでいます。


酒井 幹夫 さかい みきお

准教授/生年 1973年/出身 静岡
工学系研究科 原子力国際専攻

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粉体シミュレーション

粉体に係わるシミュレーションを幅広く研究しています。粉体は皆さんの身近に多く存在するものです。例えば、食品、化粧品、コピーのトナー、土砂、数え切れないほどあり、多くの産業と関係があります。このように身近な粉体ですが、その挙動には不思議なことが多々あります。例えば、小さな粒子と混ざった大きな粒子が、上下振動によって上昇する現象があります。また、産業界では、粉体と流体(例えば、空気や水)の相互作用が係わる複雑な体系において、未解明な問題がたくさんあります。他方、粉体シミュレーションの研究は、まだ未成熟な研究分野なので、もっと発展させる必要があります。粉体シミュレーションの他に、可視化についても研究しています。リアリスティックな描画、立体可視化などについても研究しています。現象を把握する上でも、可視化は重要な要素になります。これらの研究分野において、若い学生さんの斬新なアイデアが問題解決につながる可能性は大いにあります。


関村 直人 せきむら なおと

教授/生年 1958年/出身 岐阜
工学系研究科 原子力国際専攻

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安全で安心なシステムの維持と発展に向けて

自動車や飛行機、あるいは巨大な橋梁や発電所など、現代の複雑な人工物システムを、地球 環境を守りながら長期間に渡って使い続けるためには、メインテナンスを適切に行わなければなりません。メインテナンスは、劣化した部品や故障した機器を診断し、それらの機能をシステムが運用可能な状態に保つためのソフトウェアとハードウェアの体系のことです。システムが機能しなくなる前にメインテナンスを確実に行うためには、材質の劣化を予測する計算機シミュレーションが有効です。材料と材料のおかれる環境の相互作用を原子レベルから解明し、これに基づいてマクロな劣化を予測することによって、未知の破壊現象や腐食劣化に至る条件をあらかじめ評価することが可能になってきました。21世紀の国際社会に求められる安全で安心なシステムを、より永く活用するための基盤作りが進んでいます。


高橋 浩之 たかはし ひろゆき

教授/生年 1960年/出身 東京
工学系研究科 原子力国際専攻

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センシング、現実世界と仮想世界を繋ぐもの

私たちは、五感を通して外界を認識しています。自分の目に映る赤が、実は他人には青く見えることもあるかもしれませんし、ときには錯覚をおこしたりすることもあるかもしれませんが、ともかく五感がなかったら、はたして生きている実感はあるのでしょうか。このおかげで外界とのコミュニケーションができ、豊かな生活ができるのです。センシングは、コンピュータや人工物に五感を与えるものです。これによってコンピュータや人工物が自己の内部にもつ仮想世界と現実世界を自由につなぎ、現実世界で働くことができるようになります。更に、センシングでは人間の五感を越えた大きな能力と世界が手に入れられます。超音波に感じる耳や厚い物体の内部を透視する目など、センシングは、広い未知の世界を私たちにもたらしてくれるものです。


陳 昱 ちん ゆ

准教授/生年 1967年/出身 上海
新領域創成科学研究科
 人間環境学専攻
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21世紀を解く! シミュレーションによる複雑系の解析

複雑系の科学は、自然、物質、生命、社会、経済といったあらゆる事象を取りこみ展開していく、つまり新たな「知」のパラダイムを創るための21世紀の科学です。情報科学と技術が大きく進歩している今の時代では、コンピュータシミュレーションを利用して複雑系を解析することは科学研究にとって不可欠な方法になっていくでしょう。複雑系と呼ばれる研究領域の中で、私は以下の2つの分野に興味を持ち、研究対象としています。1つは高分子、液晶、界面活性剤溶液、コロイド溶液から、バイオ流体としての血液流動と細胞運動までを含む複雑流体の力学、もう1つは株や為替などの価格の形成と、その動きを焦点とする金融市場の複雑ダイナミクスです。離散粒子法(格子ガス法・格子ボルツマン法)やマルチエージェント法(少数派ゲーム)を用いてこれらの複雑系のシミュレーションを行い、系が複雑になる原因の究明と、系の複雑挙動の解明と予測を目的として研究を進めています。


出町 和之 でまち かずゆき

准教授/生年 1970年/出身 東京
工学系研究科 原子力国際専攻

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診断工学:医療、原子力へ

昨今、先進的医療にとっては工学の協力が必要不可欠になっています。たとえばX線CT(コンピュータトモグラフィー)やMRI(磁気共鳴診断)、PET(陽電子放射断層撮影)などによる断層画像の可視化は、体の外からは見えない癌や腫瘍などの病巣を如何に早期に発見するかに大きく貢献しています。また、治療する医師に病巣をいかに見やすい画像として渡すかは、その後の治療を大きく左右します。このような観点に立ち、医療と工学との融合である「医用工学」の研究を進めています。最近の例としては、@磁気アーティファクトを利用したMRIにおける腫瘍先鋭画像撮像、A腫瘍追跡型放射線治療装置開発のための呼吸時における肺腫瘍の動きの予測シミュレーション法の開発、などを精力的に展開しています。
また、原子力プラントなどの複雑系システムに対する診断技術の開発も精力的に行っており、最近では各種センサのモニタリング信号をPCA(主成分解析)することでプラント異常を従来の手法より早期に発見する技術の開発を行っています。


鳥海 不二夫 とりうみ ふじお

准教授/生年 1976年/出身 長野
工学系研究科 システム創成学専攻

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大規模データを用いた社会の分析とデザイン

高度情報化社会の発達により多種多様かつ膨大な社会データが容易に手に入るようになり,大規模データマイニングによって従来までは分析が困難だったミクロな情報を分析することが可能となってきました.
このような,大規模な社会データに対して,データマイニング,統計分析,ゲーム理論,構成論的シミュレーションなどの手法を用いて,人間社会が持つ本質的な性質を明らかにし,新しい社会をデザインすることを目的として研究を行っています. 研究対象は,WEB・ソーシャルメディア・金融市場・企業組織など,あらゆる社会データです.


長谷川 秀一 はせがわ しゅういち

准教授/生年 1966年/出身 東京
工学系研究科 原子力専攻

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社会・環境に潜んでいる物質の追跡可能性

近年の地球環境問題は、全世界規模での協力なくしては解決は難しく、そのためには科学的なデータの裏付けが必要とされています。また、身近な食の問題ではどこで生産され、どのような経路で我々の手に届くのか、ということがますます重要になっています。これらを解決する一つの手がかりとして原子レベルでの物質の追跡の可能性について研究を進めています。例えば同じ品種の産物はDNAレベルでも区別ができませんが、原子レベルですと生育環境に応じて違いが現れてくることが明らかになっています。これには原子レベルでの環境データベースの構築をはじめとして多くの手法が必要となります。また、それらを支える高度な分析手法の確立も必要です。この技術はいわゆる地球環境のみでなく人体や宇宙など原子で構成されているものには応用が可能です。皆さんの興味ある世界での応用を考えてみませんか。


古田 一雄 ふるた かずお

教授/生年 1958年/出身 神奈川
工学系研究科 システム創成学専攻

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「モノづくり」の工学から「コトつくり」の工学へ

これまでの工学が対象としてきたのは、工業製品などの形あるモノをつくることでした。しかしモノの生産だけでは、後発国にすぐに追いつかれてしまって、もはやいいビジネスにはなり得ません。これからの日本の競争力を支え、皆さんの収入を生み出すのは、単に高機能なモノをつくってたくさん売ることではなく、楽しくて、クールなモノを考案することや、社会の役に立つようなモノの使い方を提案する「コトつくり」が伴わなければなりません。こうした「コトつくり」には、複数のモノを組合わせて付加価値を高めたり、快適なくらしを実現するための、サービスや社会制度などの実現が含まれます。これからの工学は、高付加価値の「コトつくり」をするための科学的方法論へと進化する必要があるでしょう。皆さんの挑戦に期待します。


吉村 忍 よしむら しのぶ

教授/生年 1959年/出身 栃木
工学系研究科 システム創成学専攻

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知的シミュレーションによる人・人工物・環境調和社会デザイン

社会・環境は、人間・人工物・環境が相互に深く関連する複雑システムです。それらが調和した持続可能な社会を実現していくためには、それらの複雑系ダイナミクスの理解とモデリング、それに基づく予測の高精度化が必須です。私たちは、@計算力学、A知的情報処理、B超高速コンピュータ、の三者を総合化した知的シミュレーションに関する研究・開発を通して、社会・環境に関する様々な大規模高精度シミュレーションとシステムデザインに取り組んでいます。具体的には、@超精密計算力学シミュレーションとものづくりイノベーション、A知的マルチエージェントシミュレーションと社会システムデザイン、生物メカニズムによる革新的機械システムの創成、に取り組んでいます。



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