システム創成学科B/Fコース「シミュレーション・デザイン/数理社会デザイン」
2006年度 講義シラバス
- 科目名
- 基礎プロジェクト〜OpenGLプログラミングで脳のバグ(錯覚)を体験する
- 担当教員
- 渡辺正峰 助教授
- 種目・単位数
- 必修 3単位
- 時期・場所
- 3年夏学期 水曜3〜4限(13:00-16:15)
本郷 工12号館1階 輪講室
- 講義の目的
- OpenGLプログラミングと高性能ヘッドマウントディスプレイによって、様々な錯視を体験し、脳の情報処理について考える。
- キーワード
- C言語、OpenGL、錯覚、脳の情報処理
- 内容
- "同じ長さのはずの棒が違って見える"。錯視は、脳が起こした"バグ"と捉えることができます。視覚心理学とは、この"バク"を解析することによって脳の視覚情報処理のメカニズムを明らかにしていく学問です。本プロジェクトではOpenGLとCプログラミングによってCG動画を作成し、心理実験を行います。
- 様々な錯視および関連する最新脳科学の動向の紹介
- 各自のテーマを決定、プログラミング開始
- プログラム作成&文献調査
- プログラム作成&文献調査(つづき)
- 実験
- 成果発表会
- 成績評価の方法
- 出席および成果発表会での評価
- 受講者へのメッセージ
- 心理実験は、脳研究の数ある方法論の中でも急先鋒に位置づけられ、しばしば脳科学界に大きなブレイクをもたらしています。ユレシュによるランダムドットステレオグラムも、左右眼の点対応のみによって3次元世界が脳の中で再構成されうるとの見事なデモンストレーションで、その後の視覚研究に多大なインパクトを与えました。新たな錯視を発見するには、脳のメカニズムに対する深い洞察と運が必要です。みなさんも新たな錯視を発見することを目標にしてみてください。
- 備考
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