システム創成学科B/Fコース「シミュレーション・デザイン/数理社会デザイン」
2006年度 講義シラバス
- 科目名
- 基礎プロジェクト〜ネットワーク構造の統計分析・コミュニティ分析
- 担当教員
- 橋本康弘 講師
- 種目・単位数
- 必修 3単位
- 時期・場所
- 3年夏学期 水曜3〜4限(13:00-16:15)
本郷 工12号館2階 126号講義室
- 講義の目的
- システムは一般に多くのサブシステムによって構成される階層構造を持っています。これらサブシステムの関係をネットワーク構造として抽象化することで、シ ステムのおおまかなカタチが浮かび上がってきます。センスの良い抽象化は異なるシステム間の共通点や相違点を明らかにし、あるいは対象システムについて思いもよらなかった新しい発見をもたらします。ネットワーク構造を実在システムから抽出する、分析する、分類する、可視化する、あるいはその生成機構を考察 することが近年の複雑系科学の一つのトレンドになっています。
本プロジェクトでは、実システムに対するネットワーク分析を通して、ウェブからの情報収集⇒テキストデータの処理⇒データを基にしたネットワークの構築⇒統計分析という一連の方法に習熟することで、ネットワーク分析のための実践的な技能を習得します。
- キーワード
- ネットワーク、統計分析、コミュニティ分析、テキストマイニング、ウェブマイニング、可視化
- 内容
- 全6週で以下の内容に沿って活動します。
- ネットワークをプログラムで記述する方法について学ぶ。
- ネットワークを分析する方法について学ぶ(平均最短経路長、次数分布、etc.)。
- 高度なネットワーク分析手法について学ぶ(媒介中心性、次数-次数相関、クリーク、etc.)。
- ウェブからの情報収集、テキスト処理の方法について学ぶ。
- 作成したプログラムを用いてデータを収集し、対象システム(自由選択)の基本的なネットワーク統計量を明らかにする。
- 成績評価の方法
- 出席と課題の提出による。
- 受講者へのメッセージ
- ウェブからの情報収集、文字情報のハンドリング、データの統計分析など、プログラムが書けることで出来ることの幅は大きく広がります。プロジェクトの進行に合わせて、プログラミングに関する発展的なKnow-Howを身に付けてもらいます。プログラミングが好きな人⇒歓迎します。嫌いな人⇒好きになってもらいます。
- 備考
- 各自PCとC++開発環境(例えばcygwin)が必要です。