システム創成学科B/Fコース「シミュレーション・デザイン/数理社会デザイン」
2006年度 講義シラバス
科目名
応用プロジェクト〜人に伝える・教える・考えさせる
担当教員
木村浩 助教授
種目・単位数
必修 3単位
時期・場所
3年冬学期 木曜3〜5限(13:00-17:30)
本郷 工12号館1階 輪講室
講義の目的
ある物事・事象を他人に伝えるたり、教えたりするとき、どのようにすれば相手が理解してくれるのか、またその物事・事象について考えてくれるようになるのかを考える。相手の視線に立ちながら「伝える」「教える」方法論を考案するプロセスを通じて、社会のさまざまな出来事に対する見方に厚みが増す。
キーワード
講義プログラム、相手の視線、多様な価値観
内容
第1週(12月7日):
全体を3班に分け、それぞれの班が伝えたいテーマを決定。テーマは、社会的な問題や、科学的で人びとが勘違いしているような事柄を自主的に探して選択する。選択したテーマについて、班内で詳細に調べる。

第2・3週(12月14日・21日):
学習・教育法などを簡単に紹介した後、各班で選択したテーマについて、他の人に伝える・教える・考えさせることを促進するような学習プログラムや教材を模索し、作成する。学習プログラムは2時間半〜3時間のものとして作る。

第4・5・6週(1月11日・18日・25日)
ある班が作成した学習プログラムを他の2班の学生に対して実施する。その後、作った学習プログラムの狙いを紹介し、果たしてその狙い通りの効果があったのかどうかを全体でディスカッションし、その結果をレポートとして提出する。学習プログラムの実施は1週に1班ずつ、持ち回りで行う。
教材
こちらで用意します。後半は各自で準備してください。状況に応じて相談に乗ります。
成績評価の方法
授業態度とレポートで行います。
受講者へのメッセージ
何か使える「知識」を身につけるには、「情報」としての「知識」をただ詰め込むだけではダメなのはご存知の通りですね。人に「知識」を理解して欲しいと思ったときも同じこと、しかし、物理的に人に伝えることができるのは実は「情報」のみです。これを如何に相手が「知識」として再構築できるようなプログラムを組むか・・・これが面白いところです。
備考
ノートPCは持参のこと。