システム創成学科Bコース「シミュレーション・数理社会デザイン」
2007年度 講義シラバス
科目名
基礎プロジェクト〜水俣病を学ぶ
担当教員
長崎晋也 教授
種目・単位数
必修 3単位
時期・場所
3年夏学期 水曜3〜4限(13:00-16:15)
本郷 工8号館1階 81号講義室
講義の目的
日本あるいは東京大学の工学部で学ぶ技術系学生として,水俣病とは何であったのかを学び,科学技術と人,社会との関係を考える.
キーワード
水俣病
内容
教材について分担して事前に読み,担当の回に担当箇所について紹介し,自らの意見を述べ,意見交換を行う.
最後に教材全体を読み,自ら再度考え,その他の資料も勉強した上でレポートを提出する
教材
日本評論社「水俣病の科学」増補版 2006年7月(3465円)
成績評価の方法
全ての回の出席を前提として,担当箇所のプレゼンと,意見交換への参加,レポートの期限までの提出とその内容を総合して評価する.
受講者へのメッセージ
1956年5月1日に公式発見されて以来50年以上が経過するが,水俣病の全容はいまだに解明できているわけではなく,また国による補償問題も解決していない.科学技術の「明」と「暗」について,多くの場合「暗」は社会的弱者側に押し付けられることを,一般に強者側に立つことの多い東京大学の学生として触れるきっかけとして欲しい.
備考