システム創成学科Bコース「シミュレーション・数理社会デザイン」
2007年度 講義シラバス
科目名
量子システムデザイン
担当教員
長谷川秀一 准教授、沖田泰良 准教授、陳迎 准教授、阿部弘亨 准教授
種目・単位数
駒場総合科目 数理・情報一般
時期・場所
1/2年夏学期 木曜5限(16:20-17:50)
駒場 1号館 107教室
講義の目的
量子力学が支配的な原子・分子・固体(量子系)において、これらを自由に操ることでこれまで実現が難しかった新たなシステムの創成が期待されている。そこで本講義ではコンピュータ上で量子世界を作り出すためのシミュレーション手法について紹介するとともに計算によりデザインされた量子システムを実現し、さらに操作するために必要となる実験技術を概観する。
内容
01. (4月19日)特異な原子を作る(高励起原子の生成と解析)長谷川
02. (4月26日)単一原子を見る(レーザ光と原子の相互作用)長谷川
03. (5月10日)量子を操作する(量子コンピュータ)長谷川
04. (5月17日)マクロ現象からミクロを視る(マルチスケールモデリング)沖田
05. (5月24日)変形・破壊のミクロ要因(実験的解析とシミュレーションの併用)沖田
06. (5月31日)ナノ・ミクロ現象の形態観察(最新の固体科学)沖田
07. (6月7日)元素から物質へ(原子間相互作用)
08. (6月14日)元素と物質の狭間(物性と組成元素の規則性)
09. (6月21日)物性から元素へ(新材料設計のシミュレーション)
10. (6月28日)原子を制御する(走査プローブ顕微鏡)阿部
11. (7月5日)原子、分子、結晶をどうやって診るか(電子顕微鏡)阿部
12. (7月12日)放射線を使って原子を操作する(放射線照射効果)阿部
備考
問い合わせ先:hasegawa@q.t.u-tokyo.ac.jp