システム創成学科Bコース「シミュレーション・数理社会デザイン」
2008年度(平成20年度) 講義シラバス
科目名
量子システムデザイン
担当教員
長谷川秀一 准教授,陳迎 准教授,阿部弘亨 准教授,沖田泰良 准教授
種目・単位数
総合科目 E. 物質・生命一般
時期・場所
1/2年夏学期 木曜5限(16:20-17:50)
駒場 1号館 101教室
講義の目的
 量子力学が支配的な原子・分子・固体(量子系)において,これらを自由に操ることでこれまで実現が難しかった新たなシステムの創成が期待されている.そこで本講義ではコンピュータ上で量子世界を作り出すためのシミュレーション手法について紹介するとともに計算によりデザインされた量子システムを実現し,さらに操作するために必要となる実験技術を概観する.
キーワード
波動関数,分子動力学,量子力学,材料力学,放射線,固体物理
内容
  1. 4/10(木) 特異な原子を作る(高励起原子の生成と解析)(長谷川)
  2. 4/17(木) 単一原子を見る(レーザ光と原子の相互作用)(長谷川)
  3. 4/24(木) 量子を操作する(量子コンピュータ)(長谷川)
  4. 5/8(木) 元素から物質へ(原子間相互作用)(陳迎)
  5. 5/15(木) 元素と物質の狭間(物性と組成元素の規則性)(陳迎)
  6. 5/22(木) 休講 [2008.04.09修正]
  7. 5/29(木) 物性から元素へ(新材料設計のシミュレーション)(陳迎)
  8. 6/5(木) 原子を制御する(走査プローブ顕微鏡)(阿部)
  9. 6/12(木) 原子,分子,結晶をどうやって診るか(電子顕微鏡)(阿部)
  10. 6/19(木) 放射線を使って原子を操作する(放射線照射効果)(阿部)
  11. 6/26(木) マクロ現象からミクロを視る(マルチスケールモデリング)(沖田)
  12. 7/3(木) 変形・破壊のミクロ要因(実験的解析とシミュレーションの併用)(沖田)
  13. 7/10(木) ナノ・ミクロ現象の形態観察(最新の固体科学)(沖田)
成績評価の方法
出席,参加意欲およびレポートにより評価する
備考
問い合わせ先:hasegawa @ q.t.u-tokyo.ac.jp