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2021.3.13(土)

【プレスリリース】氷期-間氷期の環境変動に対する地球の応答の仕組みを解明~地球温暖化による氷床減少がもたらす影響予測への新たな知見~:システム創成学専攻 桑原佑典(D1)、エネルギー・資源フロンティアセンター/システム創成学専攻 加藤泰浩教授ら

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桑原佑典さんんは、システム創成学科E&Eコース出身で、現在は大学院工学系研究科システム創成学専攻の博士課程に進学されております。

【プレスリリース】氷期-間氷期の環境変動に対する地球の応答の仕組みを解明~地球温暖化による氷床減少がもたらす影響予測への新たな知見~:システム創成学専攻 桑原佑典(D1)、エネルギー・資源フロンティアセンター/システム創成学専攻 加藤泰浩教授ら

==公表日==
2021 年 3 月 11 日

氏名:桑原佑典 博士課程1年、安川和孝 講師、藤永公一郎 研究員、大田隼一郎 助教、中村謙太郎 准教授、加藤泰浩 教授

発表概要:東京大学大学院工学系研究科の桑原佑典大学院生(博士課程1年)、加藤泰浩教授らは、新生代第四紀の更新世チバニアン期~完新世ノースグリッピアン期にあたる約30万年前〜約6千年前に堆積した、南太平洋ラウ海盆の深海堆積物の化学組成およびオスミウム(Os)同位体比の分析を実施しました。その結果、海底での火成活動や陸上岩石の化学風化など地球の岩石圏(固体地球)の変動を示す指標である海水Os同位体比が、第四紀の周期的な気候変動である氷期-間氷期サイクルに伴い明確に変動してきたことを世界で初めて見出しました。さらに、海洋での物質収支シミュレーションを実施した結果、本研究により見出された海水Os同位体比の変動が、大陸氷床の後退時における氷河堆積物の急速な化学風化および大陸氷床の発達時における海底熱水活動の活発化を反映していることを明らかにしました。本研究の成果は、現在の地球温暖化が進行し、大陸の氷床がさらに減少した際に、地球システムがどのように応答するかを数万年スケールで予測していく上で重要な知見となります。

工学系研究科プレスリリース:
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/press/setnws_202103112136394818495576.html

Scientific Reports:
https://www.nature.com/articles/s41598-021-84448-7

 

 

 

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