登坂 博行 教授

卒業論文テーマ

研究テーマ 自然の水・熱・物質循環システム、および社会経済循環システムに関する研究
研究室の紹介

  本研究室では大きく、①地圏システム(陸域生活圏)の自然環境と人間社会との調和をはかるための評価・予測技術の研究、②社会システムにおける経済循環・社会政策に関する数理技術の研究を行っている。

   自然システムも社会システムも内部に複雑な流れを有し、その理解・予測・設計のためには様々な科学・工学・社会科学的技術が必要である。

   このような研究には、野外調査や実験、データ収集、計算機によるデータ解析やシミュレーションが必要となる。体と頭を十分使って、自然を知り、社会を知り、専門技術を知り、将来の社会設計・政策立案などに貢献してもらいたいと願っている。

(具体的なテーマについては、下記HPを参照)

最大受入人数 3名
研究室ウェブサイト http://park2014.itc.u-tokyo.ac.jp/tosaka-lab/(”登坂研究室”で検索もできるようです)
実施場所 工学部3号館455号室
備考

来年以降の院生はとれないので、学部で卒業する人、或いは修士では他研究室で良い人を求む

卒業論文テーマ

(1)自然システムの数理解析に関する研究

(2)社会・経済システムの数理解析に関する研究

卒業論文の狙い

  卒論研究では、関連知識(自然科学、社会科学等)の取得、問題点の明確化、現象の理解、調査・実験等の立案、数理技術の習得(プログラミングなど)を適宜組み合わせて行なう.常日頃から、自分の将来の職業における知識・技術力を磨くとともに、成果が将来の社会設計に少しでも役立つものとなるよう意識しながら研究を進めてもらいたい。

卒業論文の内容/計画

(1)自然システムの数理解析に関する研究

  我々は自然システムに囲まれ、そこから様々な恩恵と被害を受け続けてきている。21世紀には気候変動なども予測されており、自然挙動を予測し社会基盤を適切に設計することが求められる。具体的には、以下のようなテーマから選んで研究を進めてもらう。(詳細はHP参照)

  ・水循環解析(大気・河川・地下水系の流動・循環プロセスの解析、環境評価など)

  ・水災害対策(津波・洪水氾濫解析・予測、水災害ハザードマッピングなど)

  ・環境汚染対策(流域汚染物質移動解析、窒素等による富栄養化、土壌地下水汚染、大気汚染など)

  ・熱環境・エネルギー(都市ヒートアイランド,地中熱利用など)

  ・放射性廃棄物処分(地下における核種移行追跡、超長期予測など)

  ・自然情報解析(気象・水文、地形、地質、植生、人工物など大量データの処理・統計分析、変動分析など)

  ・その他関連研究(提案可)

(2)社会・経済システムの数理解析に関する研究

 社会システムは、人間による情報・物・金・欲望などが遠隔相互作用をしつつ流れるひとつの循環システムと考えられる。現代はグローバル化によって全体が極めて見えにくく、世界的にある種の閉塞状況が生まれている。それを改善する政策提言などの基礎となる社会分析・モデリング手法を考えてもらいたい。また、エネルギー問題、防災など社会基盤の改善も重要なテーマである。(詳細はHP参照)

  ・社会制度・経済政策の解析(雇用の不安定、貧富差の拡大、税制、高齢化など社会政策に関する数理モデリング)

  ・温暖化とエネルギーシステム(CO2問題、基幹エネルギー、自然エネルギー利用などのシステム分析)

  ・都市防災システム(大地震、津波・洪水などに対するリスクマネジメント)

  ・社会・都市情報分析(膨大な社会情報の解析、統計・相関・流れ分析など)

  ・その他関連研究(提案可)

備考

希望分野は重なっても良い( 個別にテーマを設定)。プログラミング技術などは研究初期に集中的に習得してもらう。

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