卒業生の声

村山 ゆい さん(平成27年度卒業)現在は工学系研究科システム創成学専攻修士課程に在籍

村山ゆい

専門性を持った教養人への第一歩

SDMコースは、物理現象だけではなく様々な社会現象を数理的な立場で考える視点や、実際に分析する技能の獲得を目標としています。私は講演会を企画する学生団体に所属していたこともあり、広告や広報に興味がありました。どうすれば人の心を動かせるのかということを数理的にアプローチしたいと思いこのコースを選択し、卒論では人の意見がどう移り変わっていくのかという、一見社会学の様な分野に対して、物理の数式を用いてシミュレーションを行いました。4年生の終わりにはそういった経験を生かしてシリコンバレーにてベンチャー企業のネットワークを担う会社でインターンをさせて頂いたのですが、そこで出会ったエンジニアの方の熱意に触発され、元々文系就職を考えていたところから心機一転、その世界を志すようになり、大学院で日々修行をつんでおります。このように、広い視点を持ちながらも工学的な技能や知識をしっかりと身に付けることで将来を自由に選択できるというのがこのコースの特色です。みなさんもSDMコースで専門性を持った教養人への第一歩を踏み出してみませんか。

三目 直登さん(平成24年度卒業)現在は工学系研究科システム創成学専攻博士後期課程に在籍

三目直登

自分自身を開拓する力をつけよう

システム創成学科は、工学部の中でも最も多様性のある学科のひとつです。基幹的工学分野の研究から学際的な研究まで、研究テーマも様々です。講義内容も多岐にわたっており、その中から比較的自由に選択することができます。また、プロジェクト形式の講義が多く、その中には自分たちでテーマを決めて進めるものもあります。私はその自由度の高さに惹かれてシステム創成学科に進学し、現在はシステム創成学専攻の博士後期過程に在学し防災・減災シミュレーションに関する数理的研究を行っています。システム創成学科には、私のように工学分野に基づいた研究を突き詰める人間もいる一方で、様々な分野の広い知見を得つつ、プロジェクトベースの講義で積極的にリーダーシップをとり、コミュニケーション能力を伸ばして外資系企業等でバリバリに働いている同級生もいます。自由によって腐る人がいるのも事実ですが、自分で考え取捨選択することで、人生計画に合った経験と知見を得ることができます。敷かれたレールを走るのではなく、自分の力で荒野を切り拓く感覚は気持ちのよいものです。学歴は協力な盾にはなってくれますが、決して強い武器ではないと思います。SDMコースで、社会で生き抜くための牙を研き、時代に左右されない力を鍛えませんか。

片岡 俊二さん2003年卒・新領域創成科学研究科を経て現在はプラントメーカーに勤務

片岡 俊二さん

最先端のシミュレーションとその基礎に触れる

私は2003年に本コースを卒業し、現在では石油精製・ガス処理などの設備の設計・調達・建設とそのマネジメントを行う企業に勤務しています。世界各地の顧客の元に良い装置を早く、安く、安全に作り上げるために、装置の性能や構造物の強度をシミュレーションによって予測・評価し、最適な設計を実現するという業務に携わっています。卒業して10年以上たっても、私にとってシミュレーションは重要なキーワードです。

シミュレーションは今や社会にとって必要不可欠な技術の一つであり、力学・化学などの工学から社会システムまで、幅広い分野の最先端のシミュレーションに触れることができるのが本コースの一番の魅力だと思います。とはいえ、学部の2年間というのは限られた時間です。私が学んだことはシミュレーションの技術よりも、もっと基本的な姿勢のようなものだったと思います。講義やプロジェクトは、新しいことをよく観察し、同級生や先生方と意見を交わすところからいつもスタートしました。そして分析をもとにモデルを作り、シミュレーションすることの面白さと難しさを実際に経験することが出来ました。現在でも、新しい課題に直面し何をすべきか考える時に、ここでの経験が生かされています。

どのような仕事にもシミュレーションに近い発想力が必要となる場面があります。最先端のシミュレーションから得られる知識と経験は、将来きっと役に立つはずです。

平林 潤一さん2013年卒・現在は工学系研究科システム創成学専攻に所属

平林 潤一さん

広く深く、積極的に学ぶ機会を生かして

本コースが扱う研究テーマは非常に幅広く、そのスケールは複雑な社会システムの挙動から物質の原子レベルの挙動にまで及び、その手法も、高速コンピュータを用いたシミュレーションや大型装置を用いた実験など様々です。そのため、多様な興味や目的意識を持った仲間が集まります。文系から進学して来る人が多いのも特徴です。

研究テーマが多様だと、「広く浅く」で専門性が身に付かないのではないかと心配する人がいるかもしれません。しかし、その心配は無用です。学生は、各教員が担当する講義で「広く」学びながら興味を持った分野をいくつか選び、より実践的なプロジェクト演習でその分野の課題に取り組むことで「深く」学びます。そして、自分が最も興味を持った分野の卒業研究に取り組むことで専門性を身に付けていきます。幅広い分野について学びつつも最終的には自らが望んだ分野で専門性を身に付けることが出来るのが、このコースの特徴であり強みです。

コースの仲間と協力して課題を解決する機会や、プレゼンテーション・ディスカッションなど、受け身で学ぶだけでなく、学んだものを積極的にアウトプットする機会が多いのも特徴です。そのため、自分の考えを相手に伝え、理解し納得してもらうコミュニケーション能力が養われます。これは、社会に出て仕事をする上で非常に重要な能力です。

このような成長の機会が多く得られる本コースで皆さんも学んでみませんか?

舟山 和男さん2009年卒・公共政策大学院を経て現在は財務省に勤務

舟山 和男さん

システム創成学科で得られたもの

本コースは、①新しい分野に対する対応力を身に付けられること、②シミュレーションを通じて未来を想像する力を涵養できること、が大きな特徴だと思います。

私の現在の職場である財務省は一見工学とは無関係ですが、実際は随所にこの特徴が活きています。日本国を取り巻く情勢は日々変化していて、私たちには局面に応じた対応が求められています。若手であっても自ら問題を調査した上で課題や論点について深慮し、政策として構築していくことが必要です。本コースのプロジェクトでは、問題の構造を捉えるところから始め、それに適した手法を探し、解決するという経験を積むことができ、この経験が現在の仕事にも役に立っています。

もう一つ私の仕事で重要なのは、意思決定の際に未来にどのような可能性が発生しうるか想像することです。一つの政策を実行する際に考えるべきことは沢山あります。シミュレーションも実行前には沢山のことを想定しますが、現実に行ってみると望んでいた結果はなかなか得られません。うまくいかなければその原因を究明し改善するというサイクルを繰り返すことになりますが、これは未来を想像するための良い訓練となりました。

本コースの良いところは、多種多様な人が集まる点です。私のように異分野での活動を将来的に考えている人もいます。このような多様性のある環境下で勉学に勤しめば、必ずや豊かな学生生活を送れることでしょう。

※旧SIMコース及び旧DISコースの先輩からのメッセージです

本コース在学生の方へ