学科長より

学科長挨拶

学科長

教養学部の皆さんへ:

皆さんは、いずれかの学部・学科に進学されるわけですが、来年度には成人となられます。これは、成人としての権利(例えば、飲酒、喫煙、財産を自由に処分できるなど)を得る他、その責任を問われることも意味します。これには、民事・刑事の法的もの、社会的なもの、また、懲戒制度等の学内的なものなどがあります。また、報道等も実名となりますので、成人としての責任を自覚し、行動して下さい。何も難しいことでは、ありません。法令等の各種規則を遵守し、他人がいやがることは行わない、友人等の不適切な行為はそれを止める、など常識的なことです。 システム創成学科についてですが、工学部では最大の学科であり、資源・エネルギー、環境、海洋、物流などの基礎研究から経営・経済などの社会システムからまで、世界最先端の研究を行っている先生が多数おられます。日本では文科・理科などいった縦割りの教育が主流となっていますが、そのような構造では現在の複雑な問題に対処することはできません。広く報じられている通り、現在日本を代表する大企業が深刻な経営難となっています。この企業は技術や研究開発力では世界的にもトップクラスであり、また、歴史や信用といった点でも申し分ない名門企業でした。ところが、不適切な会計処理や他企業の買収の失敗といった経営判断のミスによって、まさに存亡の危機に直面しています。理系出身だから、経済・経営や法律について知らなくとも良いという時代ではありません。当学科では、そのスケールメリットを生かして、幅広い分野について学習することが可能です。まず、数理、コンピュータ、経済学の基礎といったどの分野でも必要となる基礎科目を履修します。次に、プロジェクト演習や専門科目を通して、自分の興味のある分野を卒論研究として選択することになります。 現在、社会は国際化しており、皆さんが日本だけを相手にして一生を過ごすことは不可能です。国際化というと英語と考える人がいますが、それだけでは不十分です。世界に通用する専門性を身に着けることが必要不可欠です。私事で恐縮ですが、昨年、私は英国で長期の在外研究を行いました。英国で私から英語を学びたい人間はいません。あくまでも国際的に通用する専門性があってのことです。当学科への進学が、その第一歩となることを期待しています。

2017年4月
システム創成学科 学科長 縄田和満

東京大学

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