エネルギー問題や環境問題に対して漠然とした関心を持っていた私は，多岐にわたる分野の研究室があり選択の幅が広いE&E（Aコース）に進学しました．Aコースの特徴は，環境・エネルギーに関して広く学んだ後に，それらの中から自分の興味や性格に合った専門分野へ進むことができる点にあります．私はAコースで勉強していく中で，現代のあらゆる技術・産業に利用されており，カーボンニュートラルの実現においても重要な役割を果たす金属鉱物資源に興味を持ち，現在の研究分野に選びました．環境問題やエネルギー問題に関する問題意識を持って様々な分野に触れた上で選んだからこそ，自分の研究の社会的意義や位置付けが一層明確になり，高いモチベーションを持って研究を行えていることに繋がっています．システム創成学科では物事を相互に関連する要素からなる「システム」として捉える力を養うことができます．こうした考え方は，とりわけ多くの事象が複雑に関わり合う環境問題やエネルギー問題を考える際に極めて有用だと思いますし，私の現在の研究でも生かされています．このような視座を支える上で重要な環境・エネルギーに関する総合的・俯瞰的理解を深めることができるという点と合わせて，Aコースは環境問題やエネルギー問題に取り組むのに最適な学科だと思います．